カノンの最期のこと
昨日はカノンの突然の訃報で、驚かせてしまって申し訳ございませんでした。
ブコメいただいた皆様、暖かいメッセージを本当にありがとうございました。
昨夜はなかなか寝付けず、それでもいつの間にか2時間ほど眠っていたようで、
目が覚めたら2時44分でした。
もう一度眠ろうと1時間ほどベッドで格闘しましたが、
諦めて起きることにしました。
一緒に起きて、飼い主が嗚咽を漏らすたび、
背中から肩に跳び乗ってスリスリしてくれたニケちゃんも
飼い主の泣き声が納まったのを確認したかのように
また自分のベッドに戻っていきましたので、この記事を書くことにしました。
▲4/4早朝のニケちゃん
カノンの最期のことを書こうと思います。
なるべく感傷的にならないように、自己弁護も控えて、
起こったことを簡潔に書こうと努力しますが、多分ムリなので(^^;)
長文・乱文になるかと思いますが、ご容赦くださいませ。
3月の半ばごろから、カノンは時々咳をするようになりました。
頻度は1日1回するかどうかで、1分くらいで治まります。
▲2019/3/16
その後は何事もなかったかのようにケロッとしていて、
食欲もありましたし、カノンは小さいころから水を飲んだ後によくむせて
ケホケホしていたのもあり、それほど気にしていませんでした。
今にして思えば、この時のカノンはトイレハイで走り回ったり、
キャットウォークに登ったりという事をしていなかったので、
この頃から苦しかったんだと思います。
ただ、上記の事も、元気だったとき毎日していた訳ではなかったので、
カノンが苦しんでいる事に気付けませんでした。
咳の方も、キラキラ水素というサプリをあげるようになってからほとんどしなくなり、
またニケと追いかけっこをしたりするようになり、安心していました。
しかしやはり気がかりで猫の咳のことをネットで調べると、喘息の子や、
心臓や肺が悪くなり、肺に水が溜まっているときにも表れる症状だそう。
だんだん心配になって、4/1、近所の病院に行きました。
いつも行っている病院(A病院とします)は、365日やっている代わりに
先生がシフトでお休みを取る病院で、この日はいつもの先生がお休みの日でしたので
B病院に行きました。
そこはベテランの院長先生一人と数人の看護士さんのみでやっている病院で、
近所でもネットの口コミでも評判が良く、
仔猫のころはカノンもここに通わせていました。
そこで心音やエコーで診ていただき、胸にもお腹にも水は溜まっていないとの事。
でも腹式呼吸になっていて苦しいのは間違いない。
この状態でレントゲンを撮るのは、猫にとってとても苦しいことだから今回はやめて、
抗生剤と喘息の薬(ステロイド剤)で良くなるか、様子をみましょうと言われました。
少し安心して病院から戻り、早速お薬を飲ませました。
しかし、カノンの具合が、病院に行く前より悪化して呼吸が苦しそうでした。
その後はゴハンも全く食べません。
▲4/1夜のカノン お腹をペコペコさせる腹式呼吸をしています
「通院のストレスのせいかな?」と思いましたが、
やはり心配で、翌朝薬を飲ませる前、B病院に電話をしました。
以前、別の種類の抗生剤で胃腸が荒れてしまった事もあり、
この薬を飲ませて本当に大丈夫か確認したところ、
「1日じゃ分からない。飲ませて様子をみて」
との事。
でも心配で、抗生剤はやめてステロイド剤だけを飲ませました。
朝からゴハンをよく食べて、症状も通院前の状態に戻り一安心。
いつものA病院に行こうか迷い、一応電話で混雑具合を聞いてみたところ、
土日に比べれば空いていて20~30分くらいで診ていただけるそう。
連れて行こうか迷いましたが、カノンは気持ち良さそうにお昼寝をしていて、
その穏やかな時間を壊すより今日は1日のんびりして、
翌日連れて行くことにしました。
4/3、お薬は心配なのでどちらも与えず、キラキラ水素だけをあげました。
朝一番でA病院に行くと、座る場所もないくらいとても混雑していました。
ちょうどワンちゃんの狂犬病予防接種の時期のせいか、
9割くらいがワンちゃんでした。
受付で症状(咳と腹式呼吸)と希望の先生を記入したところ
「その先生は今日混んでいて、お待たせしますがよろしいですか?」
と聞かれ、大丈夫ですと答えました。
小さなお子様連れの方もいて、待合室はすごく騒がしかったです。
外のベンチで待とうか迷いましたが、まだ朝は寒かったので
カノンが風邪を引くのが怖くて、そのまま中で待ちました。
カノンは犬の吠える声や子供の甲高い声が怖かったのか、
大声で鳴き続け、キャリーの中でも今までに以上に暴れていました。
のん気な私は、
「この元気なら大丈夫だな~」
と気にも留めませんでした。
受付から数分後、看護師の女性の方が、
「緊急かもしれないので、猫ちゃんの様子を診せてください」と
奥にカノンを連れて行きました。
カノンを連れて戻ってきた彼女に、
「大丈夫そうですので、このままお待ちください」
と言われ、1時間ほど待ちました。
その間も子供たちは騒ぎ続け、犬の声にも怯えて
カノンは鳴いて暴れ続けました。
カノンのストレスが心配でイライラしながら順番を待っていたところ、
ふと気が付くとカノンが静かになっていました。
「ビビッて固まっちゃったかな?」と
キャリーに顔を近づけてみましたが、洗濯ネットにも入れていたので
様子が分かりません。
キャリーを開けるのは脱走の心配もあり、我慢しました。
その後さらに10~15分くらい待ち、ようやく診察室に呼ばれました。
カノンをキャリーから出したところ、先生が、
「大丈夫ですか!?動いていないしもう亡くなっているんじゃ…」
とおっしゃり、すぐに蘇生処置を始められました。
私はただただ驚き、大声で泣きながら、
カノンに「ごめんね、ごめんね」と謝り続けました。
喉にチューブを通され、心臓マッサージをしていただきましたが、
カノンが戻ってくることはありませんでした。
10分後くらいに、先生がいろいろな説明を始め、
内容はよく覚えていませんが、もうこれ以上しても可能性はないと、
蘇生処置をやめ、カノンの鼻と口とお尻に脱脂綿を詰められました。
その先生は循環器の専門医で、
「肺に水が溜まっていて、もう機能していない。
死因は断定できないが、おそらく心臓の病気から肺に水が溜まり、
肺水腫で亡くなったのでは」
との事。
おととい胸にもお腹にも水はなかったとお伝えしましたが、
「胸になくても肺に溜まっていたと思う。
エコーで胸の周りだけ見て肺は診なかったのでは。
ステロイドは心臓に悪い薬なので、その影響もあるかも知れない」
との見解でした。
泣きながらその場でお会計をし、心の狭い私は
どうしてもその先生に「ありがとうございました」とは言えず、
そのままカノンをキャリーに戻し、病院を後にしました。
帰り道の間、ずっと後悔の「もしも」が津波のように襲ってきます。
「もしも、病院の外で待っていたら…」
「もしも、病院に着いてすぐに診ていただけていたら…」
「もしも、昨日のうちに病院に行っていれば…」
「もしも、咳に気付いてすぐにこの病院に連れて行っていたら…」
きっと、この日病院に行かなければ、カノンはもう少し生きたと思います。
最期に鳴いて暴れたのも、
「怖い!苦しい!ママ、助けて!!」
と私に必死に訴えていたのだと思います。
カノンが入っていたネットは、あちこち破れ、血がついていました。
中には小さなウンチが入っていました。
きっと最期に我慢できなくて、したんだと思います。
※この後、亡骸の写真がありますので、苦手な方は見ないよう
注意してください
カノンの爪は、苦しんで暴れたせいで血が付いていました。
家に着くと、カノンが一番好きだった爪とぎベッドに寝かせ、
お花を買いに行きました。
カノンに似合いそうなお花を、私なりに選びました。
最初はニケちゃんやうたちゃんがお花を誤飲するのが心配で
カノンを廊下に置いていましたが、最期の時をひとりにしておくのは可哀想で
一度お花をしまい、部屋に戻しました。
カノンのニオイを嗅ぐニケちゃん。
ごめんね、ママが至らなかったせいで、ニケちゃんが大好きだったお兄ちゃんは
死んでしまったよ。
その後ネットで移動式の火葬車で、個別火葬と拾骨をさせてくれるところを探し、
その日の2時半ごろ来てくれるところが見つかりました。
お別れまであと2時間くらい。
一度火葬のお金をおろしに行った後は、
カノンを撫でて、いっぱい話しかけ、
最後は硬くなった亡骸を私のお腹に乗せてベッドに一緒に寝ころびました。
ニケちゃんが来てから、飼い主のベッドで寝てくれなくなったカノン。
それまでは、どんなに暑い日も、私にくっついて寝ていました。
カノンの重みが、懐かしかったです。
火葬車は時間通りにきて、住宅地では火葬できないそうで、
家から少し離れた畑のような場所に移動しました。
菜の花と桜がとても綺麗なところでした。
準備したお花でカノンを包み、
大好きだったけど、ミネラルが心配であまり食べさせてあげられなかった甘栗と
カノンがブリーダーさんのところから来るときに持たせてもらった
ボールのオモチャも入れさせていただきました。
(もちろんそのものではなく、同じのを探して買ったもの)
カノンはこのボールが最後まで大好きで、でも一度うたちゃんが誤飲してしまったので
ここ1ヶ月くらい封印していたのです。
ママがそっちに行くまで、それで遊んでいてね。
私の髪の毛も数本入れ、カノンは空に帰っていきました。
▲料金は税抜き2万2千円でした。
カノンと同じことが起こらないように皆様にお伝えしたいのは、
異変に気付いたら、早く病院に連れて行ってあげて、
必ず、その分野の専門医に診てもらってください。
そして、ビビリで繊細な子のストレスを
軽く見てはいけない。
という事です。
カノンはきっと、待合室での恐怖とストレスが、
弱っていた心臓に最後の一撃を与え、死んでしまったんだと思います。
あまりに突然すぎて、看病も覚悟もできず、
今は後悔と自責の念ばかりです。
でもそれではカノンが心配して天国に行けないと思うし、
これ以上、ニケちんとうたちゃんを不安にさせてはいけないし、
少しずつでも、この罪悪感をカノンへの感謝へ変えて行けるよう
努力します。
カノンが最期を迎えたキャリーのニオイを嗅ぐニケちん。
きっと彼女も、カノンがもう逝ってしまったことを理解していると思います。
カノンのことが大好きだった女同士で慰め合いながら、
うたちゃんと女3にんで、また楽しくのんびり暮らしていこうと思います。
こんな暗い長文にお付き合いいただきまして、
本当にありがとうございました。
どうか今、カノンが天国で安らかでいますように…✨
読者になって下さった皆様、本当にありがとうございます 。・゚・(ノε`)・゚・。
☆ランキング参加中です☆
いつも応援ありがとうございますo(*^▽^*)o とっても励みになってます!!